チームビルディングとは何?向上させる5つのコツも紹介!
チームビルディングという言葉を聞いたことがありますか?
チーム力の向上を目指し、チームビルディングに取り組んでいる企業もあると思います。しかし中には、何となく取り組んでいるケースもあるのではないでしょうか? やみくもに動いても、チームビルディングはできません。
そこで今回は、チームビルディングの概要を解説しつつ、チームビルディングの5つのコツを中心に紹介します。
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目次
チームビルディングとは、そもそも何か?
早速ですが、チームビルディングとは何を指すのでしょうか。
チームビルディング=メンバーが団結して目標へ向かう取り組み
チームビルディングとは、チームメンバーが団結し、共通の目標に向かって取り組む様子を指す言葉です。大半の会社ではチームが組まれており、チームとして業務効率を上げたり、業績アップを目指したりするのが基本であるため、チームビルディングは会社が意識すべき言葉といえます。
なお、チームと似た言葉に「グループ」がありますが、両者の意味は異なります。チームとは同じ目標を持つメンバーが集まった集団を指します。一方でグループは、似た者同士が集まっている集団でありながら、共通した目標を持っているとは限りません。例えば、以下のように言えます。
- 営業成績を前年比の2倍以上にしたいという目標を持つ人が集まった集団→チーム
- 単に営業に興味を持っている人が集まった集団(共通の目標を持ってない)→グループ
このように、所属する理由で集団の名称が変わるのです。ただし職場の場合は、集団内で共通の目標を設定することが一般的ですので、チームと呼ばれる場合が多いでしょう。
タックマンモデルとは
チームビルディングを理解する手助けになるのが、タックマンモデルです。タックマンモデルとは、チームを作った時から解散するまでを5段階(当初は4段階)に分けたモデルのことで、心理学者のタックマンが唱えました。5段階の内容は、下記の通りです。
1.形成期
メンバー同士が、お互いのことを何も分かっていない状態の期間です。お互いの向き・不向きや性格が分かっておらず、役割担当もできていない状況です。
2.混乱期
メンバー同士がぶつかり合う期間を指します。意見が一致しなかったり、業務が上手くいかなかったりして、チーム内で衝突が生まれている状況です。お互いを気にし過ぎてしまうため、業務が進みづらくなります。
3.統一期
この期間に入ると、チーム内での意見や目標が統一され始めます。メンバーもチーム内の空気感を考えて動くようになるため、メンバー間でのコミュニケーションも活発になります。リーダーは、メンバー間のより深いコミュニケーションを推進していく必要があります。
4.機能期
自立的に動けるメンバーが増えて、お互いの信頼関係も強固になっているため、チームのパフォーマンスが最も高くなる時期です。仕事で上手く行く機会が増えて、チームとして活動するのが楽しくなるでしょう。
5.散会期
チームが解散する時期です。目標を達成した後は、メンバーそれぞれのやりたいことに違いが生じ、各メンバーが別々の道を歩み始めます。目標のために頑張ったからこそ、別の道へ進みたいと思ってしまうのです。
タックマンモデルは、チームビルディングにおける最も重要な理論の一つとして扱われています。実際にタックマンモデルを活用して、チームビルディングを行うことは多いため、タックマンモデルはチームビルディングにとても有効だと言えるでしょう。
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チームビルディングを行うと、どんな効果が期待できるの?
ここでは、チームビルディングに期待できる効果を見てみましょう。
仕事の効率アップにつながる
チームビルディングを行うと、メンバーの仕事に対するモチベーションが高まるため、仕事の効率アップにつながります。これは、助け合いの精神が生まれて、お互いの仕事をサポートし合えるようになるからです。
チームメンバー同士が協力し合って業務をこなせば、一人が大量の仕事を抱えることも減り、チーム内の業務を効率的に回せます。さらに仕事の効率を上げることで残業が減り、従業員の過労や残業代をカットできます。 また、仕事の効率が上がれば、新規事業といった別のことに回せる時間が増えるというメリットもあります。
チームメンバー間の信頼関係の構築
チームメンバー間に信頼関係が生まれるのも特徴です。信じ合える関係になると、仕事を任せ合ったり、業務上での悩みを相談しやすくなったりします。結果、チームのパフォーマンスアップが期待できるでしょう。また、信頼関係が構築されることによって従業員の孤立を防ぎ、退職防止にもなります。
チーム内でのコミュニケーション活性化
チームビルディングはコミュニケーションの活性化にもつながります。業務に集中しすぎたり、多忙だったりすると、コミュニケーションが疎かになり、行き違いが起こってミスが増える恐れもあります。業務のミスを減らして円滑に進めるためにも、コミュニケーションを積極的にとることは大事です。 また、チーム内のコミュニケーションが活発になれば、チームメンバー同士が意見を交換しやすくなります。このように自分の考えをシェアする場ができるということは、従業員が働きたいと思える職場環境につながります。
個人のスキルアップ
チームビルディングを行うことによりメンバーそれぞれが「チームのために自分のやるべきことを頑張ろう」という気持ちを持つようになれば、個人のスキルアップにもつながります。
チーム内でのコミュニケーションを円滑にする対人スキルはどの業種にも必要不可欠ですし、業種によっては資格・PCスキルなどの技能的なスキルがチームとしての成果を底上げすることもあります。
スキルアップに対して、一人では行動に移せない人もいます。その場合は、チームでスキルアップに取り組んでみてはいかがでしょうか。 一人で勉強をするのが苦手な人も、チームで取り組めば同じ状況の仲間がいるため、スキルアップのために動けるかもしれません。たとえば「毎月、飲み食いをしながら勉強をする」など、楽しい企画を立てれば、参加意欲も高まって、チーム内のモチベーションを上げられるでしょう。
イノベーションが起こりやすくなる
チームビルディングの向上は、チーム内でイノベーションが起こるきっかけにもなります。イノベーションによって新たな文化が生まれると、会社の事業の動きが活発になって、業績アップにつながる可能性もあります。
ワンマン経営の企業では、経営者が1人で事業に関する判断をする場合があり、イノベーションを起こすのは難しいかもしれません。そこで、チームビルディングを行い、メンバー間の議論を活発にします。その意見を経営者に言える環境が整い、経営者が従業員の意見に耳を傾ける状況になれば、イノベーションが起こる確率は上がります。
チームビルディングを行わないとどうなる?
チームビルディングを行わないと、不都合なことがたくさん起こります。ここでは、どのようなことが起こるか3つ紹介します。
仕事が上手くいかなくなる
チーム内での連携が取れなくなり、仕事が上手く回らなくなります。連携不足が起こると、メンバー間の認識違いが発生して業務上でのミスが多くなり、場合によっては他部署に迷惑をかけてしまう場合もあるため要注意です。
メンバーの仲が悪くなる
コミュニケーションを上手くとれなくなり、メンバーの仲が悪くなります。その結果、感情論で発言して会議が成り立たなくなってしまったり、感情的になって仕事が上手くいかなくなったりする恐れがあります。メンバーの仲が悪くなったことで、退職者が出る場合もあります。退職者が増えてチームの人数が減っていくと、1人あたりの業務量が増え、チームの存続が厳しくなる恐れもあります。
マネジメント能力が低いと評価される
チームリーダーをしている人は、上司からマネジメント能力が低いと判断されてしまうと、出世が難しくなるでしょう。
マネジメント能力が低いと出世ができず、出世ができないと昇給も見込めません。マネジメント能力は、個人の昇給にもつながってくる問題なのです。
リーダーはチームのまとめ役ですので、マネジメント能力が不可欠です。すなわち、チーム力の向上は必要といえます。
チームビルディングを行うときのコツ
チームビルディングを行うためには、いくつかのコツがあります。ここでは、5つのコツを見てみましょう。
排他的な行動をとらない
話し合いをしていると、どうしても自分の考えと違う意見が発表されます。その時に、違う意見を排除する発言や行動をとると、他のメンバーが委縮してしまい、考えを発言できなくなることがあります。 意見が出づらくなることで、イノベーションが起こりにくくなってしまうため、会社が成長する機会を逃すことになってしまうのです。メンバーごとに考えが違うのは当たり前です。自分と違う意見が出たら、一旦受け入れてから意見を述べましょう。
メンバー同士の関係性が深まる習慣を作る
メンバー同士の関係性が深まる習慣を作ることも大事です。例えば社内報の発行や社内コミュニケーションツールの導入などが挙げられます。関係性が深まれば信頼関係が強化されて、仕事にも良い影響を与えます。
なお、本記事の終盤にはチームビルディングに効果的なイベントを紹介してあるので、参考にしてみてください。
各メンバーの相談相手を作っておく
各メンバーが、相談できる相手を作るのも大事です。悩みを解決してくれたり、暴走気味の時に止めてくれたりする人がいれば、仕事が上手くいきやすくなるでしょう。 自分の考えのみで仕事を進めるよりも、相談相手を作った方が効率的に業務を進められます。
ただし、相性が合わない人に相談をしても一向に解決できない場合があります。さらに、相談したことでより一層悩みが深刻化する場合もあるため、人選は慎重に行いましょう。また、相談相手になりたくない人に無理矢理頼むのも控えましょう。
チームビルディングに効果的な研修を行う
チームビルディングに効果的な研修を行うのも一つの手ですが、ひと口に研修といっても、体験型や座学、ゲーム型など様々な種類があります。どの研修内容が適切か、よく考えてから行いましょう。 さらに、研修を行うタイミングも大事です。タイミングを間違うと十分な効果が得られないこともあるため、最適な時期を見つけることが大切です。
自社でどのような研修を実施すべきか分からない場合は、研修を請け負っている会社へ依頼するのも一つの手です。無料で相談に乗ってくれる会社もあるため、問い合わせてみましょう。
チームの状況に応じてチームビルディングの方法を変える
チームビルディングを実施しても、方法を間違えると十分なパフォーマンスが発揮されません。 それを防ぐには、メンバーに聞き取り調査を行って、チームの状況を把握することが大事です。チームの状況が分かれば、どんなチームビルディングを実施すべきか見えてきます。
また、実施する頻度もチームの状況に合わせて変えましょう。半年に1回で良い場合もあれば、3カ月に1回程度の実施が必要な場合もあります。
先ほどご紹介したタックマンモデルの5段階のうち、チームがどのステージに位置するかによってもチームビルディングの方法は変わってきます。
チームビルディングのアイディアを紹介
最後の章では、チームビルディングのアイディアを3つ紹介します。
チームビルディング・クッキング
チームメンバーで一緒に料理を作る研修です。調理体験を共有し、メンバー間の相互理解を深めて持続可能な組織づくりを行うことが、チームビルディング・クッキングの最大の目的です。また、チーム内で役割分担をしたり、決められた時間内に料理を完成させたり、料理が出来上がるまでの計画を立てたりと、仕事をする上で重要な能力も養うことができます。
中には、福利厚生の一環として導入している企業もあるようです。和食・洋食・中華など、色々な料理に対応しているので、従業員のタイプや年齢層に合わせて料理を選べます。
チームビルディング合宿
チームで1、2泊して、チームビルディングを行う合宿です。チームビルディングのためのプログラムをいくつも盛り込んでおり、社員旅行の代わりに実施している企業も存在します。合宿先は、ホテルやペンション、キャンプ場など多岐にわたり、プログラムの内容は自社で決めるケースもあれば、合宿を企画する会社に任せる場合もあります。
チームで取り組むワークショップや、体感型のアクティビティなどが用意されており、チームメンバーで過ごす時間も長いので、今まで知らなかったメンバーの一面を発見するのにピッタリといえます。
社内イベントの開催
社内イベントの目的は?開催のメリットと注意点とは
社内でイベントを開催する企業もあります。従業員がイベントの企画・開催に携わるため、イベントの準備自体もチームビルディングに役立つでしょう。イベントでは業務中と違って、気軽にチームメンバーと交流できるため、普段話さない人との交流を促したい企業にもおすすめです。具体例として、以下のようなイベントがあります。
周年事業
周年事業は、ビジネスの継続を記念して行う事業です。従業員への感謝の気持ちを伝えることや、ビジョンを関係者と共有することがその目的です。
普段の業務ではなかなか意識することのない企業の歴史や理念を共通理解でき、モチベーションの向上も期待できるため、チームビルディングに最適といえるでしょう。
飲み会
忘年会や新年会などの飲み会も、定番イベントです。お酒の力を借りてメンバー同士の親睦を深めたい場合にうってつけです。従業員の中には、勤務中には引っ込み思案になるものの、飲み会の場では自分の想いを打ち明けられる人もいます。そのため、メンバーの意見を集めるという意味でも効果的なイベントです。ただし、お酒を飲めない人もいるため、そのあたりも配慮しましょう。
社内運動会
リレーや綱引きなどの定番種目だけでなく、オリジナルの種目を盛り込んでいる運動会もあります。 数十人規模でも、1,000人以上でも実施できるのが社内運動会の良いところです。株式会社IKUSAでは定番の運動会に加え、戦国運動会やNEW運動会といったユニークな運動会の企画も行なっています。社内運動会の開催を考えている場合は、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
社内運動会の開催実績はこちらをご覧ください。
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まとめ
チームビルディングはチームの仕事を円滑に回すために不可欠です。チームビルディングを行わないとチームの業務が上手く回らなくなり、結果的に企業の業績が悪化する場合もあるため、チームビルディングは企業全体に影響するといえるのです。
チームビルディングのための研修は多岐にわたります。どんな研修をすべきか迷っている人は、研修の企画や運営に特化した会社へ相談することをおすすめします。
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参考サイト:
- 健康経営・福利厚生向けチームビルディングクッキング|築地クッキング
- 実績紹介|あそび心研究所
- チームビルディング|BizHINT
- チームビルディングとは?目的とプロセス、実施方法を具体的に紹介|Ritori
- チームビルディングとは? 研修やワークショップを効果的に導入する方法や事例を解説!|カオナビ