玉入れ
推奨人数
10人~120人
チームを多く分ければ人数はいくらでも増やせますが、集計や整列に時間を要する可能性があります。
見た目の華やかさを考慮しても、最低1チーム5人程度は必要です。
基本ルール
自分のチームの枠の縁に立ち、スタートの合図とともに自分チームの枠内に散らばった、チームカラーの球を拾い、かごに向かって投げます。
球はビーズなどが入ったお手玉状のもの。球を入れるかごの高さは4m以上が推奨。かごの大きさは縦横40cmずつのものが多く使用されます。安全性を考え、あまり固いものは使わないほうが良いでしょう。
制限時間以内により多くの球をかごの中に入れたチームの勝利。制限時間は人数にもよりますが3分から5分程度が良いです。
集計の際には、かごの中から1つずつ球を取り出す必要があるので、チームごとに使用する球は最大100個程度にしておくのが良いでしょう。
玉入れの歴史
玉入れの発祥は明治時代と言われています。もともと軍隊の行事であった運動会の中に、すでにこの玉入れはあったようです。
バスケットを参考にした競技のようで、たしかにかごに球を入れるという点ではとてもよく似ていますね。
簡単で誰もが楽しめるルールのため、急速に広まっていったようです。そもそもは学校で行われる子供向けのスポーツの側面が強かったようですが、次第に企業運動会でも用いられるようになりました。
現代にいたるまで、多くの運動会で親しまれている玉入れ。1996年には、北海道の和寒町で、全日本玉入れ協会(AJTA)が発足。なんと協会化されているスポーツなのです。
近年では、子供たちの運動会だけでなく、企業運動会でも活躍。誰もが知っている親しみやすい競技なだけあって、多くの運動会で楽しまれている様子を見ることができます。
簡単なルールなだけあり、アレンジもしやすく、様々な特別ルールが加わった玉入れも数多く登場。今も飽きることなく楽しまれています。
玉入れ勝利のポイント
ここからは、玉入れで勝利をつかむためのポイント、勝つ方法を紹介していきます。
当然のことながら、玉入れで勝利するには多くの球をかごに入れる必要があります。となればまずは、より多くの球を投げることが大事。
球を1個ずつ投げるのではなく、両手にたくさん持って一気に投げてみましょう。そうすれば純粋に確率が上がりますよね。特におすすめなのは球をキャンプファイヤーの木のように積み重ねて投げる方法。安定するので、空中で散らばることがなく、大量にかごに入ることも。
また、確実に球を入れたいのなら、下手投げでふわりと投げるのがおすすめです。野球のような全力投球では、明後日の方向に行ってしまいがちです。
下からふわりと投げるのは、ちょうどバスケットボールのレイアップシュートに似ていますね。バスケットボールがもとになった競技だけあって、攻略方法にも類似点あり!
団体戦なので、仲間同士の協力も鍵。あらかじめ球を拾う係と、球を投げる係で分けておきましょう。球を探し回るというタイムロスが減り、効率よく球を投げられます。
玉入れを行うメリット
玉入れのメリットは何といっても、行うことで運動会が盛り上がること。空高く多くの球が舞う様子は、王道ながらやはりインパクトと華やかさが抜群です。
シンプルゆえに誰もがそのルールを知っており、応援する側もつい熱が入ります。歓声が運動会の賑わいをより加速させますね。
さらに、玉入れは1試合を比較的短い時間で行うことができるので、参加人数が多い場合でも、多くの参加者に楽しんでもらうことができます。しかも、散らばった球を投げるというルールのため、実質参加できなかった……という参加者を作ってしまうこともありません。
また、誰もが平等に参加できる点も大きなメリットです。もちろん投げるのは軽い球なので、そこまで体力を使うことがなく、老若男女であまりハンデがありません。学校の運動会に比べ、より幅広い世代が参加する企業の運動会には、実は想像以上にうってつけの競技なのです。
玉入れに期待される効果
玉入れは簡単なルールながら、集団で行動する能力、瞬時に状況を判断する能力、柔軟に物事を考える能力、そしてある程度の運動能力と、多くの力を必要とします。
シンプルに見える玉入れですが、不確定に飛び散る球を拾い集め、かごに投げる作業は状況判断力を鍛え、「短い時間の中でいかに多くの球を入れるか」を柔軟に考える力を養います。
集団競技なので、当然チームワークが重要となり、チームビルディングにもうってつけ。事前に作戦タイムなどを設ければ、より高い戦略が生まれ、チームの結束力も格段に上がることでしょう。
デスクワークの多い企業の方々は、日ごろ運動不足の解消にぴったりな、適度な運動ができます。小走りで球を拾い、投げるという流れの運動は、軽めの有酸素運動となり、非常に健康的。参加者の家族にも喜ばれること間違いありません。
玉入れを行う際の注意点
玉入れを行う際、当然球を拾う作業があり、投げている人の視界から消えてしまいます。そのため、拾っている人と投げている人がぶつかってけがをしてしまうことも。
必ず周囲に注意して、安全を確認しながら競技をしましょう。
また、玉入れは大人と子供が一緒に行うこともある競技です。この際も、大人は子どもの視界から消えがち。大けがにつながることもあるので、熱くなりすぎて小さな子どもにつまずかないように気を付けてくださいね。
ライトな競技とはいえ、ルール違反、マナー違反は厳禁。かごを揺らしたり、相手を妨害するような行為は絶対にしないようにしましょう。
玉入れのアレンジ種目
玉入れは非常にシンプルなルールなので、アレンジのバリエーションが非常に豊富です。
たとえば、チームから一人、背負いかごを背負う人を決め、相手チームの陣地で相手の球から逃げる「追いかけ玉入れ」は、学校などでも楽しまれている競技。
大人同士でも盛り上がること間違いなしです。体力自慢にかごを背負わせてもいいですが、重役の方やムードメーカーさんが背負って逃げるのも楽しいかもしれませんね。
相手の軍の前に立ち、手のひら型の板のついた棒で邪魔できる「お邪魔玉入れ」は、大人も盛り上がること間違いなしの人気種目です。やはり、邪魔されるとつい力が入ってしまいますね。
そのほかの玉入れアレンジ競技は以下の通り!
玉入れで素敵な運動会を!
適度な運動をしながら仲間と盛り上がれる玉入れ。花があってまさに運動会といった種目ですよね。
あまり時間をかけることなく白熱するので、どんな運動会でも活躍すること間違いなし。大人も童心にかえって楽しむことができます。
ぜひ玉入れを実施して、運動会をより楽しいものにしてください!