スポーツ大会におすすめの企画アイデア10選!開催手順も解説
「スポーツ大会の企画、何から手をつければいいのだろう」「せっかくなら参加者全員が盛り上がるイベントにしたい」と悩んでいませんか。スポーツ大会の計画・運営担当に任命されたものの、具体的な進め方や盛り上がる種目がわからず、頭を抱える方は少なくありません。
この記事では、初めて担当する方でも安心して準備を進められるよう、スポーツ大会の計画から開催までの流れ、盛り上がる定番の企画からユニークなアイデアまで紹介します。
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目次
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スポーツ大会を開催するメリット

スポーツ大会を開催する最大のメリットは、参加者同士の交流が活性化することです。普段の業務や学校生活では接点の少ない人たちが、競技を通じて声をかけ合い、協力し合うことで新たな関係が築かれます。
共通の目標に向かって力をあわせる経験は、一体感やチームワークを高める絶好の機会です。また、適度な運動は心身のリフレッシュにつながり、参加者のモチベーション向上や組織全体の雰囲気を明るくする効果も期待できるでしょう。
スポーツ大会の計画から開催までの流れ

スポーツ大会を成功させるためには、思いつきで進めるのではなく、段階的に準備することが大切です。
ここでは、計画から開催後の振り返りまで、担当者が行うべきことを10個の段階に分けて具体的に解説します。
1.開催目的とコンセプトを固める
まず「何のためにスポーツ大会を開催するのか」という目的を明確にすることから始めます。目的が曖昧なまま進めると、競技内容や運営方針がぶれやすくなります。
たとえば「参加者同士の交流を深めたい」「チームの団結力を高めたい」「運動不足を解消したい」など、具体的な目的を設定しましょう。目的が定まったら、「全員が主役になれる」「戦略が勝敗を左右する」といった大会全体のコンセプトも決めると、計画に一貫性が生まれます。
2.開催概要(日程・会場・予算)を決める
目的とコンセプトが固まったら、大会の骨組みとなる「いつ・どこで・どのくらいの費用で行うか」を決定します。日程は、参加者が集まりやすい時期や曜日を選びましょう。
会場は、想定人数や競技内容に合った広さ、設備を備え、交通の便がよい場所が理想です。また、会場費、備品の貸出費、景品代、保険料など、必要な費用を洗い出し、予算の全体像を明確にしておくことが重要です。
3.企画書を作成し承認を得る
決定した目的や概要、予算がまとまったら、上司や組織の責任者などの関係者から承認を得るための企画書を作成します。企画書には、目的、日時、場所、参加対象、予算の内訳、実施予定の競技、運営体制などを簡潔にまとめましょう。
この段階でしっかりと合意を得ておくことで、その後の準備が円滑に進みます。特に予算については、後で問題にならないよう、この時点で承認を得ておくことが肝心です。
4.運営体制を構築し、役割を分担する
スポーツ大会を円滑に運営するには、しっかりとした運営体制づくりが欠かせません。計画担当者だけでなく、当日一緒に運営してくれるスタッフを集めましょう。
集まったメンバーで、以下のような役割を振り分けます。
- 会場・備品担当
- 競技・プログラム担当
- 広報・集客担当
- 当日の司会進行担当
- 安全・救護担当など
それぞれの責任範囲を共有し、全員が同じ目的意識を持てるようにしましょう。
5.参加者を選定し、チーム分けを行う
特定の部署、全社員、学生全体、地域住民など参加対象を決めた上で、申込を募ります。
参加人数が確定したら、チーム編成を行います。チーム分けは大会の盛り上がりを左右するため、「部署対抗」「ランダム抽選」「体力バランスを考慮」など、大会の目的に合った方法を選ぶことが大切です。
6.盛り上がる競技・プログラムを選定する
大会の目的やコンセプト、参加者層に合わせて、実施する競技やプログラムを選定します。体力差が出にくいチーム戦や、ユニークな競技などをバランスよく組み合わせることで、誰もが楽しめる内容になります。
競技の順番や休憩時間も含め、無理のない進行表を作成しましょう。
7.備品・景品を洗い出し、手配する
選定した競技やプログラム、運営に必要な備品をすべて洗い出し、手配を進めます。
競技で使う道具に加え、得点板、マイク・音響設備、救急箱、参加賞や景品なども準備しましょう。備品は、会場でレンタルできるか、自分たちで購入または借りる必要があるかを確認します。
また、景品は参加者の意欲を高める重要な要素です。優勝チーム向けだけでなく、個人賞や特別賞を用意すると、より一層盛り上がります。
8.参加意欲を高める告知・集客を行う
大会の開催日が近づいてきたら、対象者に向けて告知を行いましょう。日時や会場の案内だけではなく、大会の目的やコンセプト、目玉となる競技、豪華景品などを魅力的に伝えることで、参加者の「出てみたい」という気持ちを引き出しやすくなります。
掲示物の作成、メールやチャットでの一斉送信、SNSでの発信など、対象者に届きやすい方法を選び、定期的に情報を発信することが大切です。
9.運営マニュアルを作成する
マニュアルには、以下の項目をまとめます。
- 当日の進行表
- 各担当者の役割と動き
- 競技のルール
- 備品リスト
- 緊急時の連絡体制など
特に重要なのは、トラブルが発生した際の対応手順を決めておくことです。運営スタッフ全員で事前に読み込み、当日の流れをシミュレーションしておくことで、不測の事態にも冷静に対処しやすくなります。
10.開催後にアンケートを実施し、効果測定を行う
大会が終了したら、参加者の声を集めて改善点を振り返ります。
「楽しかった競技」「運営で良かった点・悪かった点」「次回への要望」などをアンケートで聞くと、次回の運営に役立つデータが得られます。
また、当初の目的がどの程度達成できたかを振り返る効果測定も重要です。運営メンバーで意見を出し合い、良かった点や課題を整理しておくことで、次回はより完成度の高い大会を開催できるでしょう。
スポーツ大会におすすめの企画アイデア10選

スポーツ大会のプログラムを考える上で大切なのは、参加者全員が楽しめるよう、競技のバランスを工夫することです。ここでは、大会の目的に合わせて分類した、おすすめの企画アイデアを10種類ご紹介します。
チームの団結力を高める競技
ここでは、チーム全員の協力が不可欠な、団結力を高めるのにおすすめの競技を紹介します。
綱引き
綱引きは、世代を問わず大勢が一度に参加できる、団体戦の王道競技です。ルールが簡単で準備も少なく済むため、どの大会にも取り入れやすくなっています。
勝利するには力だけでなく、全員で「オーエス!」と声を合わせるタイミングや、体重を後ろにかける姿勢など、チームワークが欠かせません。チーム全員で一本の綱を引くという一体感は、他の競技ではなかなか味わえない魅力があり、チームビルディングにおすすめです。
大縄跳び
大縄跳びは、チーム全員の息を合わせることが不可欠な、チームワークを強化できる代表的な競技です。「い~ち、に~い」と参加者が声を揃えながら跳ぶことで、自然と一体感が生まれます。さらに、跳んだ回数という明確な目標に向かってチームで挑戦し、達成感を共有できる楽しさも味わえます。
玉入れ
玉入れは、小さな子どもから高齢の方まで、誰もが参加できる競技です。適度な運動のため老若男女のハンデが少なく、全員が一緒に楽しめます。
制限時間内に多くの球を入れるというシンプルな目標に向かってチームで協力するため、自然と声援が飛び交い、会場全体が一体となって盛り上がるでしょう。多くの玉が空を舞う様子は華やかで、写真映えも抜群です。
会場が盛り上がる定番競技
ここでは、運動会の花形ともいえる、見ている側も応援に熱が入るおすすめの競技を紹介します。
徒競走
徒競走は、少人数で一定の距離を走り、足の速さを競う競技です。単純なルールのため、見ている側も応援しやすく、勝敗が明確で盛り上がります。
走るのが得意な人がヒーローになれる個人競技でありながら、チームのメンバーを応援することで、団結力が生まれる点も魅力です。
障害物競走
障害物競走は、平均台や網、跳び箱などのさまざまな障害物を乗り越えながら、誰よりも早くゴールを目指す競技です。
障害物の種類を工夫すれば、オリジナリティあふれる内容となり、見ている人も楽しめます。パン食い競争や借り物競争などを障害物の一つとして取り入れることも可能です。何が起こるかわからない展開に、笑いや歓声が絶えないでしょう。
大玉転がし
大玉転がしは、大きな玉をチームメンバーで協力して転がす、見た目にも迫力のある競技です。大玉を転がす機会は運動会くらいしかないため、非日常的な体験が参加者の気持ちを高めます。
まっすぐ転がすだけでも難しさがあり、チームワークも必要とされるため、単純な足の速さだけでは勝敗が決まらない点が盛り上がるポイントです。リレー形式にすれば、大玉を受け渡す際にもチームの連携が求められるため、協調性やチームワークの向上に役立ちます。
会場が盛り上がるユニークな競技
ここでは、会場に笑いと驚きが自然と起こるユニークな競技を紹介します。
ケツ圧競争
ケツ圧競走は、椅子の上に置かれた風船を、お尻で勢いよく踏んで割る競技です。制限時間内に割った風船の数を競います。風船が割れる瞬間の「パン!」という大きな音と、参加者の必死な姿に、会場は驚きと笑いに包まれ、大いに盛り上がるでしょう。
くす玉割り
くす玉割りは、吊るされたくす玉に柔らかい玉を投げ、先に割ったチームが勝利となるチーム対抗種目です。なかなか割れないくす玉が、チーム全員の協力で見事に割れた瞬間には、大きな歓声が生まれるでしょう。玉を集める人と投げる人で役割を分担することで、自然とチームの連携が生まれます。
運動神経に関わらず楽しめる競技
ここでは、体力や運動神経に自信がなくても、戦略やチームワークで活躍できる競技を紹介します。
バブルサッカー
バブルサッカーは、参加者が巨大なバブルボールを身にまとい、サッカーを行う競技です。バブルボールが衝撃を吸収するため、激しくぶつかっても怪我をしにくい点が特徴です。上司や同僚、友人が転んだり弾き飛ばされたりする非日常的な光景に、会場は大爆笑に包まれます。
サッカーの技術よりも、ぶつかり合いや転倒が主役となるため、運動神経に関係なく誰もが楽しめます。予測不能な展開の中で自然と声が出やすく、コミュニケーションの活性化にも効果的です。
チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、スポンジ製の刀を使い、相手の腕についた「命」と呼ばれるボールを叩き落とすアクティビティです。体力や運動神経よりも、チームでの戦略と連携が勝利を左右します。
合戦前に行う「軍議」と呼ばれる作戦会議を行い、攻め方や守り方をチームで話し合います。戦略を立てて実行するプロセスを通じて、楽しみながらチームビルディングやリーダーシップを強化できる点が魅力です。
スポーツ大会を準備・運営するポイント

どれだけプログラム内容が充実していても、当日の運営がうまくいかなければ参加者の満足度は下がってしまいます。ここでは、スポーツ大会の準備・運営で失敗しないために、特に注意したいポイントを3つ紹介します。
安全管理を徹底し、保険に加入する
競技中にけがをする可能性は常にあるため、万全の安全管理体制を整えましょう。救護担当者の配置や救急箱の用意はもちろん、競技開始前にはルールを丁寧に説明し、危険な行為を明確に禁止することが重要です。
また、万が一の事態に備え、イベント保険にも加入しましょう。イベント保険とは、イベントの開催中に発生したけがや事故、設備の破損などによる損害を補償する保険です。会場によっては保険加入を義務付けている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
当日の進行表に余裕を持たせる
当日の進行表を作成する際は、スケジュールを詰め込みすぎず、余裕を持たせましょう。スポーツ大会では、「競技が予想以上に白熱して時間が押す」「備品の準備に手間取る」「参加者の移動に時間がかかる」といった予期せぬ遅延がよく起こります。
遅れが出ても慌てず対応できるように、プログラムごとに十分な調整用の時間を設けておきましょう。
天候やトラブルに備えた代替案を用意する
天候が悪化した場合に備えて、雨天の場合に「延期するのか」「中止するのか」「屋内の代替会場に切り替えるのか」を事前に明確に決めておく必要があります。延期する場合は予備日を、屋内に切り替える場合は雨天用のプログラムを事前に用意しておきましょう。
また、天候以外にも「重要な備品が壊れた」「運営スタッフが急遽欠席した」といったトラブルが起こる可能性もあります。代替案(Bプラン)を用意しておけば、当日の混乱を最小限に抑えることが可能です。
準備・運営に悩んだらプロへの依頼もおすすめ

ここまでスポーツ大会の計画・運営手順やポイントを解説してきましたが、「通常業務と並行して準備するのは大変」「毎年同じ内容で新鮮味がない」と感じる担当者の方も多いかもしれません。
特に会社のイベントの場合、担当者の負担が大きくなりすぎると、本来の目的である「参加者を楽しませる」ことが疎かになってしまうこともあります。そのような場合は、スポーツ大会や運動会の準備・運営を専門とするプロのイベント会社に依頼するのがおすすめです。
プロのイベント会社に依頼すれば、ユニークな競技の提案から、会場手配、備品準備、当日の司会進行、安全管理までを一括して任せられます。担当者の負担を大幅に減らせる上に、プロならではの知識と経験を活かして、参加者の満足度が高いイベントを実現できるでしょう。
スポーツ大会の企画に関するよくある質問

ここでは、スポーツ大会の担当者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
参加率を上げるためにはどのような工夫が効果的?
参加率を上げるためには、参加しやすい環境づくりと参加したくなる魅力づけの両方が必要です。
まず、申し込み方法を簡単にする、参加しやすい日程を選ぶなど、基本的な配慮を行いましょう。その上で、「豪華景品が当たる抽選会」「運動が苦手でも活躍できるユニークな競技」など、大会の魅力を積極的に発信しましょう。
盛り上がる景品の選び方は?
景品は、参加者の意欲を大きく左右するポイントです。優勝チームやMVPには、誰もがほしくなる豪華な景品を用意するほか、参加賞として多くの人に何かしらの景品が当たるようにすると、大会全体の満足度が高まります。
雨天の場合の対策はどうすればよい?
屋外で計画する場合、天候への備えは欠かせません。主な対策としては、次の3つが挙げられます。
- 延期する:あらかじめ予備日を設定し、会場も押さえておく
- 中止する:延期が難しい場合は、中止の判断基準と告知方法を明確にしておく
- 屋内会場に切り替える:体育館など、雨天時用の会場をあらかじめ確保しておき、当日の天候によって開催場所を変更する
まとめ

スポーツ大会を成功させるには、まず開催目的を明確にし、その目的に沿ってプログラムや運営方針を統一することが大切です。初めて担当する方でも、今回ご紹介した10の手順を参考にひとつずつ準備を進めれば、参加者の記憶に残る素晴らしい大会を実現できるはずです。
定番の競技だけではなく、ユニークな競技も取り入れることで、世代や役職を超えて全員が楽しめる大会になります。参加者全員が協力し、楽しめるアイデアを取り入れ、メンバーの一体感を高める最高のスポーツ大会を計画してください。
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この記事を書いた人
社内運動会.com