京セラドーム大阪で企業運動会は開催できる?メリットや費用・開催手順を解説!

「社員の一体感を高める企業運動会を開催したい」と考えたとき、「京セラドーム大阪」が会場の候補に挙がるかもしれません。とはいえ、「ドームで運動会を開催するメリット・デメリットはどのようなものなのか」「どのように準備すればよい?」と疑問に思う担当者の方も多いでしょう。
本記事では、京セラドーム大阪で企業運動会を開催するメリットやデメリット、盛り上がる企画アイデア、そして具体的な開催手順まで幅広く解説します。
目次
京セラドーム大阪で運動会を開催するメリット
大規模なイベントには、相応の予算や準備が必要です。しかし、京セラドーム大阪での開催には、それを上回る大きなメリットがあります。
圧倒的な非日常感を創出できる
京セラドームは、普段はテレビやニュースで目にする場所であり、日常生活の中で立ち入ることはほとんどありません。だからこそ、実際にその空間に足を踏み入れる体験は特別で、社員の記憶に強く残ります。
非日常の場所で過ごす時間は、普段の業務では得られない高揚感を生み、共有体験として社員同士のつながりを深めます。こうした体験は、自社への帰属意識を高めるきっかけにもなります。
プロ仕様の演出で盛り上がる
京セラドーム大阪の魅力は、広大なグラウンドだけにとどまりません。場内を囲むリボンビジョンや、縦約8.7m×横約34mにも及ぶメインビジョン、そしてプロ仕様の音響設備など、演出を支える仕組みが揃っています。これらを活用すれば、普段の社内イベントでは難しい、本格的な演出が可能です。
例えば、開会式で各チームの代表者を大型ビジョンに映し出したり、競技の合間にハイライト映像を流したりするなど、参加者を「イベントの主役」として輝かせることができます。
強力なブランディング効果を期待できる
京セラドーム大阪で運動会を開催する場合、社内向けのインナーブランディングと、社外向けのアウターブランディングの両面で大きな効果をもたらします。
社内に対しては、「社員を大切にする企業」「大規模なイベントを実現できる力を持つ企業」という前向きなメッセージとなり、誇りや信頼感を育みます。
一方、社外に向けても、インパクトのある取り組みとして注目され、SNSやメディアで取り上げられる可能性があります。さらに、参加した社員が自主的に発信する投稿は、広告以上に信頼性の高い情報として広がり、企業の認知度向上や採用活動における強力なアピールとなるでしょう。
天候に左右されない
屋外でのイベント企画において、担当者を悩ませるのが天候リスクです。雨天中止となれば、準備にかけた時間と労力、費用が無駄になるだけでなく、楽しみにしていた社員の落胆も大きくなります。
その点、ドーム球場である京セラドーム大阪なら、天候の影響は受けません。計画通りに開催できることは、幹事にとって大きな安心材料です。
京セラドーム大阪で運動会を開催するデメリット
多くの魅力がある一方で、京セラドーム大阪での企業運動会の開催には、事前に知っておくべきデメリットもあります。ここでは、代表的な3つのデメリットと一緒に、それぞれの対策についても紹介します。
高額な費用が発生する
一般的な体育館やグラウンドと比べ、京セラドーム大阪の会場を借りる場合は、会場費だけでも桁違いの予算が必要となります。
【利用料金】
平日 | 土・日・祝 | |
基本料金(8時間) | 3,000,000円 | 4,000,000円 |
延長料金(1時間) | 200,000円 | 300,000円 |
参考:京セラドーム大阪
【オプション例】
音響 (場内音響設備、マイク、サブミキサーセット) | 70,000円 (8時間までの操作人件費込) |
ドームビジョン | 1時間20,000円 ※操作人件費別 |
控室 | 20,000円〜50,000円 |
お立ち台(大/小) | 各5,000円 |
カラーコーン・カラーコーン用バー | 各200円 |
参考:京セラドーム大阪
会場費のほかにも、音響・照明オペレーターの人件費、設営・撤収費、企画費などがかかるため、数百万円から数千万円程度の費用を想定しておきましょう。
費用を抑える工夫としては、平日に開催する、撤収時間に余裕を持たせて延長料金を避ける、といった方法が効果的です。
人気で予約が取りにくい
京セラドーム大阪は、プロ野球の公式戦やコンサート、展示会など、年間を通して数多くのイベントで使用されています。そのため、希望の日程で予約を押さえることは簡単ではありません。特に、社員が参加しやすい土日や祝日は、1年以上前から予約が埋まっていることもあります。
開催を検討し始めたら、まずは公式サイトに設置されている問い合わせ窓口、または電話で空き状況を確認しましょう。企画を具体化する前に、いくつか候補日を出して、仮予約が可能かどうかを打診してください。
広すぎて間延びするリスクがある
13,200㎡の広大なグラウンドは大きな魅力ですが、参加人数や企画内容によっては空間を持て余してしまう点もデメリットのひとつです。会場に一体感が生まれにくく、どこか寂しい雰囲気になってしまう間延びのリスクがあります。
これを防ぐには、会場の広さを活かしつつ、一体感を損なわないための空間設計とプログラム構成の工夫が欠かせません。例えば、競技エリア、休憩エリア、応援エリアなどを明確にゾーニングしたり、大型ビジョンを活用して会場全体の注目を集めたりするのがおすすめです。また、参加者全員が一緒に楽しめる競技や、チーム内でのコミュニケーションが必要となる戦略的なアクティビティなどを取り入れることも、一体感を生み出すためのポイントです。
企業運動会が盛り上がる種目・企画アイデア
企業運動会を盛り上げるためには、少し変わったユニークな企画を取り入れるのがおすすめです。ここでは、年齢や運動能力にかかわらず誰もが楽しめる企画アイデアを5つご紹介します。
チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、スポンジ製の刀を使って相手の腕に装着された「命」と呼ばれるボールを落とし合う、チーム対抗のアクティビティです。ルールは非常にシンプルで、30秒あれば理解できるほどわかりやすいのが特徴です。
勝利のためには個人の運動神経よりも戦略とチームワークが欠かせません。「軍議」と呼ばれる作戦会議で戦術を話し合い、合戦で実践し、さらに次の軍議で振り返ります。このサイクルを繰り返すことで、自然とコミュニケーションが活性化します。
30名から1000名以上まで柔軟に対応でき、京セラドームのような広大な会場で行えば、迫力ある合戦アクティビティとして大いに盛り上がるでしょう。
チャンバラ合戦
バブルサッカー
バブルサッカーとは、参加者が巨大なビニールボールを着用し、互いにぶつかり合いながらサッカーを行うスポーツです。バブルが衝撃を吸収するため、転んだりぶつかったりしても怪我をしにくくなっています。
サッカーの技術はほとんど関係なく、ボールを追いかけるよりも、人とぶつかること自体を楽しむことも少なくありません。見た目のインパクトも抜群で、写真や動画映えもするため、社内報やSNSでの発信にもおすすめです。
バブルサッカー
戦国運動会
戦国運動会は、年齢や性別、運動神経に左右されず誰もが活躍できる、戦国をテーマとした運動会です。大玉の代わりに俵を転がす「大俵転がし」や「チャンバラ合戦」、玉入れをアレンジした「兵糧入れ」、小さな俵を協力して運ぶ「米騒動」など、頭も体も使うオリジナル種目で盛り上がります。
進行は、①軍議(作戦タイム)、②合戦(実践)、③振り返りという流れが基本です。作戦を立てて試し、結果を共有する流れを繰り返すことで、遊びながら自然と結束を高められます。
陣羽織や甲冑をレンタルすることで没入感がさらに高まり、記憶に残る一体感を生み出せます。規模は30名から大人数まで柔軟に対応でき、所要時間も2時間〜1日まで調整可能です。
借り人競争
借り人競争とは、お題に合う「人」を会場内から探し出し、その人と一緒にゴールを目指す競技です。対象が「物」ではなく「人」であるため、自然に多くの社員と交流するきっかけが生まれます。
「〇〇部で一番面白い人」「最近、親孝行をした人」「入社以来、無遅刻無欠勤の人」といった面白いお題を設定することで、これまで知らなかった社員の意外な一面を発見できます。
借り人競争
四つ巴綱引き
四つ巴綱引きとは、通常の2チーム対抗の綱引きではなく、4チームが十字に組んだ綱を同時に引き合う競技です。真正面のチームだけでなく、隣のチームの動きも考慮しなくてはなりません。あるチームを一斉に攻めるのか、それとも他のチームが疲れるのを待つのか、刻一刻と変わる戦況を読んでチーム内で連携することが求められます。
京セラドームの広大なアリーナだからこそ実現できる競技であり、観戦している社員も、その駆け引きの面白さに大いに盛り上がるでしょう。
四つ巴綱引き
京セラドーム大阪で企業運動会を開催する流れ
京セラドーム大阪で運動会を開催するためには、計画的で入念な準備が欠かせません。ここでは、京セラドーム大阪で企業運動会を開催する流れを8つの段階に分けて解説します。
1.開催趣旨を決める
まず、「なぜ企業運動会を開催するのか」という目的を明確にします。これは計画全体の土台であり、後の予算確保や競技内容の決定における重要な判断軸となります。
「社員の一体感を醸成したい」「部署間の交流を活性化したい」「企業の周年を祝いたい」など、具体的な開催趣旨を言語化し、関係者間で共有しましょう。目的が明確であるほど、経営層への説明もしやすく、全社的な協力も得やすくなります。
2.日程と会場候補を決定する
開催趣旨が定まったら、具体的な日程の検討に入ります。繁忙期を避け、多くの社員が参加しやすい時期を選びましょう。
京セラドーム大阪は人気が高いため、1年以上前から問い合わせを行い、会場の空き状況を確認する必要があります。仮予約が可能か確認するとともに、万が一予約が取れなかった場合に備え、他の大規模な会場もいくつか候補に入れておくと、計画が滞るリスクを減らせます。
3.参加人数の想定と予算を組む
参加予定人数を基に予算を算出します。予算は、経営層の承認を得るうえで非常に重要です。会場費、グラウンド設営・撤収費、音響・照明などの設備費、スタッフや警備員の人件費、競技や演出にかかる費用、競技グッズや景品代、飲食費、保険料など、考えられる費用項目をすべて洗い出し、概算の見積もりを作成しましょう。
4.各種手配を進める
予算が承認されたら、具体的な手配を始めます。食事や飲み物を提供するケータリング業者や、当日の様子を記録するカメラマンなどの選定と契約を行います。
また、運動会の運営実績が豊富なイベント会社に依頼すれば、競技や演出について相談できます。必須ではありませんが、大規模なイベントをスムーズに進めたい場合には、心強いパートナーとなるでしょう。
従来の運動会では味わえなかった非日常的な体験と、最新のニュースポーツを通じて、マンネリ化した社内イベントを劇的に変えます。バブルサッカーやHADOといったユニークな競技から、防災知識を実践的に学べるプログラムまで、お客様の目的や参加者に合わせて最適なプランを企画。運動神経や部署の壁に関係なく、誰もが主役になれる「本気で楽しめる」空間をプロデュースし、社員のエンゲージメントと一体感を最大限に高めます。企画・運営から当日の進行まで、全てワンストップでサポートいたします。
5.競技を決定する
開催趣旨や参加者の年齢層・男女比、そして京セラドームという会場の特性を考慮し、具体的に競技を決めていきます。参加者全員が楽しめるよう、身体を動かす競技だけでなく、戦略性やチームワークが求められる競技、レクリエーション要素の強い競技などをバランスよく組み合わせることがおすすめです。
進行に緩急をつけ、応援している時間も楽しめるよう工夫することで、参加者全体の満足度が高まります
6.競技グッズ・景品などを手配する
決定した競技に必要なグッズのレンタルや購入手続きを行います。同時に、表彰式で授与するトロフィーやメダル、景品も選定・発注しましょう。
景品は、社員のモチベーションを左右する要素です。優勝チームやMVPへの豪華な景品だけでなく、参加賞や、ベストドレッサー賞、珍プレー賞といった面白い賞への景品も用意するとよいでしょう。
7.役割分担を行い、確認リストを作成する
企業運動会の開催日が近づいてきたら、当日の運営体制を整えます。受付や参加者の誘導、司会進行、審判、競技備品の準備・片付け、救護、記録、警備などの役割を洗い出し、それぞれの責任者と担当者を明確にします。
誰が何を担当するのか、トラブル発生時は誰に報告するのかなどをまとめた運営マニュアルと、準備物の確認リストを作成し、事前にスタッフ全員で共有しましょう。
8.開催後は撤収と原状回復を行う
運動会が終了したら、使用した備品を撤収し、会場で出たゴミを分別・回収します。撤収作業も計画の一部として事前に人員を確保し、最後まで責任を持って対応しましょう。参加者にも協力を呼びかけ、全員で気持ちよくイベントを締めくくることが、次回以降のイベントにつながるよい流れになります。
京セラドーム大阪の基本情報
京セラドーム大阪の基本情報を以下にまとめました。
所在地 | 〒550-0023 大阪府大阪市西区千代崎3丁目中2-1 |
アクセス |
|
問い合わせ先 | 06-6586-0106 (京セラドーム大阪 運動会・スポーツレクリエーション担当) |
公式サイト | https://www.kyoceradome-osaka.jp/ |
イベント利用に関する問い合わせは、電話のほかに、問い合わせフォームから行うことも可能です。
京セラドーム大阪の企業運動会に関するよくある質問
ここでは、京セラドーム大阪での企業運動会に関するよくある質問とその回答をまとめました。
企業運動会を開催するのに費用はどのくらいかかる?
費用は、開催時期、利用時間、使用する設備によって大きく変動するため一概には言えませんが、最低でも数百万円以上の予算が必要になると考えておくとよいでしょう。具体的に、平日に8時間利用する場合は3,000,000円で、土・日・祝日の場合は4,000,000円が基本料金となります。 詳細な見積もりは、公式サイトの問い合わせフォームまたは電話(06-6586-0106)から問い合わせてください。
予約はどのくらい前から必要?
京セラドーム大阪は人気の高い施設のため、1年以上前から計画を立て、早めに会場の空き状況を確認することがおすすめです。
控室や更衣室はある?
はい、役員や来賓の控室、参加者の更衣室など、用途に応じて利用できるさまざまな部屋が用意されています。ただし、これらの部屋の使用は、オプションです。基本料金のほかにオプション費用も発生するため、必要な部屋の数や規模を事前に洗い出し、計画に盛り込んでおきましょう。
まとめ
本記事では、京セラドーム大阪で企業運動会を開催するメリット・デメリット、おすすめの競技、具体的な手順などを解説しました。
京セラドーム大阪での運動会は、圧倒的な非日常感とプロ仕様の演出で、参加する社員の記憶に長く残る特別なイベントとなります。その一方で、高額な費用がかかる、予約が難しいといった課題もあります。
企業運動会を成功させるために、まず「何のために開催するのか」という目的を明確にし、長期的な視点で計画的に準備を進めましょう。
もし、計画や運営に少しでも不安を感じる場合や、盛り上がる企業運動会を開催したい場合には、イベントの実績が豊富な専門のイベント会社に相談してみるのも有効な手段です。プロの知見を活用することで、担当者の負担を軽減し、イベントの効果を最大限に高められるでしょう。