楽しさ・学び度アンケートの結果公開!防災運動会の効果とは
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- 人数
- ~50名
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- 開催場所
- 屋外
先日、香川県にて初の防災運動会が開催されました。
防災運動会は、運動会を通して防災知識を学ぼうという新しい試み。
「企業防災」の一環として、企業の防災施策担当やイベント担当の方から注目を集めています。
実際の様子や詳しい種目説明などを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
今回の防災運動会では、実施後に参加者の皆様にアンケートを実施しました。
この記事では、皆様からいただいたアンケートのデータを公開し、アンケート結果からわかる防災運動会の効果をお伝えします。
アンケートの趣旨
アンケートに記載した質問内容は、主に防災運動会に参加してみて「楽しかったか」、「学びになったか」がわかるように設置しました。
ご回答いただいたのは、20代〜60代の男女27名です。
全体アンケート結果
まずは、防災運動会全体についてです。
感想コメントをいくつかご紹介。
・良い取り組みでした。各館で持ち帰って防災訓練を取り入れるようがんばりたい。
・高校ぶりの運動会でとても楽しく参加させていただきました。
・防災関係の講習は今まで机上の講習ばかりで正直、退屈でしたが今回の講習は運動会という名目通り、体を動かし学ぶ新しい講習で新鮮でした。ありがとうございます。
・災害で被災するというのは、負のイメージがありますが、防災運動会を通じて楽しみながら学習できたので、良い経験となったと思います。ありがとうございました。
「楽しみながら防災知識を学べた」
「学んだことを今後に生かしていきたい」
といったお声を多くいただきました。
では、どのくらい楽しめたか・学べたかをデータで見ていきましょう。
防災運動会全体の楽しさと学びに関する調査結果は以下の通りです。
「楽しかったですか」という質問に対しては、全ての人が6点以上をつけていました。
つまり、「楽しくない」と感じた人は一人もいなかったという結果に。
みなさん久しぶりの運動会を楽しんだようです。
「学べましたか」という質問に対しても同様に、全ての人が6点以上をつけていました。
楽しさだけでなく、防災知識の定着についても高い評価をいただきました。
種目別アンケート結果
ここからは、種目ごとのアンケート結果をコメント共に公開します。
第一種目 防災クイズラリー
防災についての知識を問うクイズです。
正解だと思う番号パネルの元に移動し、正解者の人数に応じてポイントが加算されます。
・包括的な内容でためになった
・全員参加で楽しかった
・防災について知らないことが分かった
・とっさの判断と知識の重要性を感じました。
・一般知識から、専門知識、地元情報など、多岐にわたった出題は自己の知識を深めることができました。
楽しさに関しては、約85%の方が7点以上をつけていました。
知らないことを学べてためになったという意見が多かったです。
また、学びについては、1人を除き、全ての方が6点以上をつけていました。
防災クイズラリーは、学びの要素がかなり強い種目といえますね。
第二種目 災害脱出救済リレー
「新聞紙スリッパ折り」「消火器訓練」「心肺蘇生」の3つのミッションをクリアしながらゴールを目指す、リレー形式の障害物競走です。
・メンバー同士で新聞紙の靴の作り方を教えあったり、協力しながらのリレーが良かった。
・自分は出ませんでしたが、内容と言い、見ているのも楽しかったです。
・新聞紙スリッパを作ったが、実際に足元の悪い中履物がないときに役立つだろうと思った。
・出場しなかったが見ていて参考にはなった。
楽しいと答えた方がかなり多かったのがこちらの種目。
実は今回の運動会の中で唯一、全員参加ではない種目でしたが、「見ているだけでも楽しかった/学びにつながった」という意見を多数いただきました。
第三種目 防災借り物競争
災害時に起こる様々な問題に対し、日用品を使って応急処置を行い、課題解決を図るゲームです。
・咄嗟の判断力やひらめき力を駆使しながら問題をクリアしていくのが良かった
・みんなで意見を出し合い協力できたから。
・速さだけでなく、正確性を学ぶというところで順位変動があり楽しかった。
・出題に対し、チームで相談しながら回答し、回答したものに対し、防災の観点から説明があったため。なかなか難しかったが、実際はもっと厳しい状況なのだと思いながら行っていた。
・災害時救助知識や今あるものを使って代用する柔軟な対応力の必要性を改めて考えさせられました。
・実際の現場になった場合を想定や想像してできたのが大きかった。
・短時間で応急処置をしなければいけなかったのでリアリティを感じることができました。
楽しさも学びも共に高得点だったこちらの種目。
実際の場面を想定しながら判断力やひらめき力を発揮する点、仲間と協力できる点などがこのアンケート結果につながったといえます。
第四種目 救援物資ジェスチャーゲーム
避難所で必要な物品をジェスチャーで仲間に伝えて、持ってきてもらうゲームです。
最終種目ということで白熱した戦いとなりました!
・共助の考えが身につきました。
・エンターテイメント性が高く楽しめた 。
・仲間とともに共同で協力する大切さを改めて感じました。
・共助が重要であるという事が学べた良い種目だと思ったから。
約4割の方が、学びに対して10点をつけていました。
コメントにも出てきている、共に助け合うことを意味する「共助」が救援物資ジェスチャーゲームのキーワード。
この種目には、共助を学ぶための仕掛けがあるのですが…その種明かしは実際に体験していただきたいので、この記事では割愛させていただきます!
アンケート結果に見る防災運動会の効果
1. 楽しみながら防災知識を身につけられる
今回、全体のコメントとして多くいただいたのが、「体を動かしながら楽しく知識を学べた」「実際の災害を想定しながら知識を身につけられた」というご意見です。
全体、種目別両方のデータからも、楽しさと学びの両立を多くの方が感じていたことがわかります。
「楽しいだけじゃなく、学びを得られる運動会がしたい」
「防災知識をただ頭に入れるのではなく、遊びも交えながら学びたい」
そのようなニーズに応えられるのが、防災運動会です。
運動会では、防災を5つのフェーズに分けて学ぶことができます。
断片的に知識を詰め込むのではなく、実際の災害から復興までの段階をイメージしながら学ぶことで、知識が定着しやすくなります。
2. 運動能力だけじゃないからベテランが大活躍!?
防災運動会で活躍できるのは、運動が得意な人や若い人だけではありません。
防災運動会には体を動かすものから頭を使うものまで、様々な種目があります。
そのため、運動の得意・不得意関係なしに、幅広い年齢層の方が活躍できるのです。
幅広いジャンルの種目があるため全員が楽しめるというのは、防災運動会ならではの効果です。
今回一番会場を沸かせていたのは、膝を痛めている佐々木さんでした。
3.全員参加で社内のコミュニケーションがとれる
今回防災運動会参加しアンケートに答えていただいたのは、20代〜60代の幅広い年代の方たちでした。
60代の方から「全員参加で楽しかった」という声があがっていたり、20代の方からは「必死な上司の姿が面白かった」というコメントがあったりと、年代の垣根を超えて防災運動会を楽しんでいたことがうかがえました。
防災運動会は全員で参加する種目や見ているだけでも楽しめる・学べる種目を用意しているため、社内でのコミュニケーションを活性化することができます。
遊びと学びを掛け合わせた防災運動会。
ご興味のある方は、是非お問い合わせください。