防災訓練を楽しいイベントにしたい!という要望から防災運動会を開催しました!
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- 人数
- ~50名
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- 開催場所
- 屋内
体を動かす運動会を楽しみながら、防災知識が身につく「防災運動会」。2023年9月9日、埼玉県の西入間青年会議所様の定例会にて、地域の方たちを含めた楽しいイベントとして開催いたしました。当日の様子や参加者様の声を紹介します。
遊びながらもしっかり防災に繋がるイベントを
西入間青年会議所様では、月に一度の定例会として様々なイベントを開催されており、今回は特に防災にフィーチャーし、地域の方を含めた楽しいイベントをしたい!とのことでIKUSAにご相談いただきました。
そこで提案させていただいたのは「防災運動会」です。防災運動会は、運動会に防災の要素を掛け合わせ、体を動かしながら防災の知識を身に付けることができるプログラムです。
特に、大災害が起きた場合にはまず自分が助かる「自助」、そして地域の住民同士で助け合うこと、つまり「共助」が大切で、実際に東日本大震災や阪神淡路大震災でも、「共助」で助かった命が多かったと言われています。
防災運動会では遊びながら防災知識を身に付け、近くにいる人同士が助け合う大切さを学ぶことができます。また、地域に即した避難所の情報なども取り入れ、地域ごとのカスタマイズができるのもいいところです。
イベントの流れを紹介します!
当日は、西入間青年会議所のメンバーの皆様のほか、年齢や性別も様々な方にお集りいただき、12~13人のチーム4つに分かれました。それぞれメンバー同士は初対面。さあ、防災運動会スタートです!
1つ目は、全3問×3回戦の「防災ウルトライズ」!
テレビ番組と同じ要領で、会場を〇エリアと×エリアで分け、どちらかに移動することで回答する競技です。
間違えれば即リタイアとなるので、他の人に惑わされず正しい回答を選ぶことがポイント。
例えば「鶴ヶ島市の避難場所の数は20個である」など、地元の防災情報が盛り込まれていますが、意外と地元の方でも普段は意識しないものも。
1回戦で最後まで勝ち残ったのは4人でした!
そして、一番正解者が少なかったのが2回戦目の第1問、「非常食を用意する際には3日分あれば十分だ」というもの。ほとんどの方が「〇」と応えましたが、実は答えは「×」!
1問目にしてたくさんの方がリタイアとなりましたが、大いに盛り上がりました!
次の競技は、「災害脱出救済リレー」!
今度はチームに分かれ、レース中に待ち受ける難関を用意された道具でクリアしながら、速くゴールすることを目指す競技です。
レースの途中で現れた難関の1つは、「新聞紙スリッパ」ゾーン。
凹凸があって痛くて歩けない足つぼマットは、災害時に物が散乱した地面を想定しています。その場にある新聞紙で簡単なスリッパを作り、足つぼマットの上を歩いてここを乗り切ればOK。
新聞紙スリッパの作り方はとても簡単。避難時などにぜひ活用したい知恵の1つです。
次の難関は「防災担架」!
大きなぬいぐるみをケガ人に見立て、心肺などを確認してから、現場にあるレジャーシートを上手く使ってケガ人を運びます。
チームメンバーは性別も年齢も体格もバラバラですが、レジャーシートを活用し力を合わせれば、ちゃんと担架になるんですね!
しっかりと運べたら達成感も感じられ、チームでガッツポーズをとる姿も。
協力して競い合ううちに、チームワークも向上したようです。
最後は「救援物資ジェスチャーゲーム」!
最後のレースでは、救援物資保管所にいる仲間に必要なものをジェスチャーで伝え、正しい物資をもってくることができるかどうかを競います。
世代や性別も違う相手に上手く伝えられるよう工夫が必要なので、コミュニケーションスキルが試されます!
さらに、実は各チームに渡されている救援物資だけでは足りない物があり、そういう場合は隣のチームから借りる、というチーム同士の協力も必要になるのです。
まさに「共助」ですね。
以上3つの競技を終え、防災運動会はお開きとなりました!初対面の方同士も打ち解けていたようです。お疲れさまでした!
「楽しくお互いを知ることができた」
今回の防災運動会を実施後、西入間青年会議所の幹事様から頂いた感想を紹介します。
・災害時に役立つ知識を知ることができて、良かった
・いざという時に助け合える「顔の見える関係性」が深まったように思う
・「共助」を根付かせる第一歩として、目的を達成することができた
災害時の備えが必要とはいえ、地域の人同士で知り合う機会を作るこのような機会はなかなかなく、楽しみながら防災を意識することができて、有意義なイベントとなりました!
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IKUSAでは、防災に役立つレクレーションをいろいろと開催しており、地域性や人数に合わせたカスタマイズも相談いただけます。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください!